設備投資!!

私がこの病院を承継してから、様々な設備や医療器具を導入してきました。

そして今回新たに導入したものがあります。

1つ目は、↓

細隙灯顕微鏡(通称スリットランプ)です。眼科検査機器です。

今までも簡易的なスリットランプはありましたが、拡大率が低く、目の詳細な評価には向いていませんでした。

今回導入した本格的なスリットランプは最大16倍まで目を拡大して観察できるため、傷の深さや炎症の有無、水晶体の状態などを詳しく見ることができます。

続いてこちら↓

電気メスと血管シーリング(糸を使わずとも血管を電気的に封鎖することができる)装置が一体型になった機械です。現在も電気メスは使用しておりますが、性能に満足できなかったため購入に至りました。

マーチン社製のmaxiumというモデルですが、現状の獣医療で使用される電気メスの中ではトップクラスの性能を誇ります。お値段もトップクラスです(泣)

さらにこのmaxiumは、腹腔鏡手術でも使用できるという特徴があります。当院で腹腔鏡を導入するのはまだ先になりますが、せっかく購入するならそこまで対応できる機械にしようと思い、奮発して購入しました。

更にこちら!

新しい血液検査機器(IDEXX製のCaralyst One、ProCyte One)です。

これまでも他社製の血液検査機器は使用しておりましたが、検査できる項目に限りがあり、私の求める獣医療には物足りないものでした。

今回導入した機器メーカーのIDEXXは検査精度や項目数に定評があります。

たとえば血球計算(赤血球や白血球、血小板の数の測定)は機器によっては測定誤差が出やすいのですが、IDEXXのプロサイトワンはレーザーフローサイトメトリー法を使用し、とても正確な数値を測定してくれます。

生化学検査も測定可能項目が多く、今まで外注でしか調べられなかった検査が院内ですぐに測定できるようになりました。

検査の流れが非常にシンプルで、スタッフの仕事量も減らすことができ、大満足です。

ご来院していただいた飼主様からいただいたお金はこうした設備投資にどんどん使用させていただいております。

そして新しい設備や知識をもとに今まで以上に高度な検査や治療ができるようになり、皆様に還元できると考えています。

設備や技術さえあれば助かるのに。そういった思いを私自身したくないし飼主様にもしてほしくないからこそ、開業したてではありますが積極的な設備投資、学術投資を行っております。

現状はまだまだ満足できないレベルなので、これからも飼主様とご家族のために日々努力です!