〒865-0058 熊本県玉名市六田20-14  TEL 0968-73-9770 文字の大きさ

病気は予防が大事だよ

予防可能な病気

●狂犬病
●伝染病(狂犬病以外)
●寄生虫
・フィラリア症(犬糸状虫)
・回虫、鉤虫(こうちゅう)、条虫(じょうちゅう)などの内部寄生虫
・ノミ、ダニなどの外部寄生虫
※不妊手術(避妊、去勢手術)にて予防できる病気
※食事管理で予防できる病気

ワクチンとは?

・主に伝染病などの病気を予防する為に接種を行います。
・接種後、免疫が出来るまでに2~3週間の期間が必要です。この期間は他の動物、とくに病気の動物との接触は避けるようにしてください。
・ワクチンの効果は約1年間であり、毎年1回の追加接種が必要です。(終生免疫ではありません)
●ワクチン接種時期
・子犬、子猫の免疫が低下する(切れる)危険な時期
⇒母子免疫が切れる生後2、3か月頃
⇒この時期に2~3回接種することが大切
●ワクチンの副作用
・アレルギー反応
・頻度は稀だが、時にショックで死亡例もあり
・症状
顔の腫れ
皮膚の赤み、かゆみ ⇒ 病院へ
嘔吐、下痢
食欲不振

狂犬病予防注射

●狂犬病は、ラブドウイルスに属する狂犬病ウイルスの感染による哺乳動物の急性伝染病です。
・ウイルスが傷や咬傷により体内に侵入し、発症します。
・人に感染、発症すると100%死亡に至ります。
・現在でも世界中で年間5万人以上の死亡者が発生しています。
・犬へのワクチン接種にて予防する事ができます。
・狂犬病予防法により年1回の接種が必要です。
・鑑札、注射済票は首輪へ取りつけてください。

犬混合ワクチンにより予防できる病気

●犬ジステンバー
●犬感染性肝炎
●犬アデノウイルスⅡ型感染症
●犬パラインフルエンザ
●犬パルボウイルス感染症
●犬コロナウイルス感染症
●犬レプトスピラ感染症(3種類の予防が可能)

犬ジステンバー

・感染初期には咳、鼻汁などの呼吸器の症状がでます。
・食欲不振、嘔吐、下痢による脱水症状が見られます。
・発作、前庭疾患、四肢不全麻痺などの神経症状が発生します。
※近年典型的な症状を認めず、突然神経症状が現れる例多くなっています。
 てんかん様発作、チック、不全麻痺 ⇒ 抗体検査が参考になります。

犬フィラリア症(犬糸状虫症)の予防

●犬フィラリアは、蚊が媒介する代表的な犬の寄生虫の病気です。
・犬フィラリアが肺動脈や心臓内に寄生し、発症します。
・成虫は長さ30cmにもなる糸状の寄生虫です。
・多数寄生することで血液の流れが悪くなったり、心臓内の弁に絡まり急死することもあります。
・予防薬の正しい投与(内服か注射)が必要です。
※ 熊本では5月から12月までの予防が必要です。

猫のワクチンにより予防できる病気

●猫ウイルス性鼻気管炎
●猫カリシウイルス感染症
●猫汎白血球減少症(パルボウイルス)
●猫白血病ウイルス感染症
 ※猫白血病ウイルス感染症のワクチン接種時には、必ずウイルス検査が必要です。

もっと教えて

犬フィラリア症(犬糸状虫症)の画像

フィラリア感染犬の心臓模型  
 
フィラリア成虫(手術により摘出) フィラリア成虫(メスとオスの長さの違い)

ダニによる感染

●ダニに咬まれて感染する病気
○マダニ
 日本紅斑熱(年間180件)
 ライム病 (年間10件)
 重症熱性血小板減少症(SFTSウイルス)
△ツツガムシ(ダニの一種)
 ツツガムシ病(年間400件)
          厚生労働省資料より
●フタトゲチマダニの画像
●マダニのライフサイクル
マダニは、幼ダニ期から若ダニ期にかけて2度の脱皮をへて成長し、成ダニ期を迎えます。発育期ごとに異なる宿主動物へ寄生・吸血するマダニを「3宿主性マダニ」と呼び、すべてのマダニ種のうちのほとんどが3宿主性マダニです。一生の中で吸血する期間は20~25日間ほどといわれ、他の期間は脱皮や産卵、動物へ寄生する機会を待ちながら自然環境のなかで生活しています。

ダニからの感染を防ぐには

●マダニが多く生息する草むらや藪の中に入らない。もし入る場合は長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用する。
●犬や猫には予防的に駆除薬を使用する。
●吸血中のマダニに気づいたら病院で処置する。
●マダニ駆除薬
・フォートレオン(バイエル)
・マイフリーガード(共立、藤田)
・プラク-ティック(ノバルティス)
・ディオライン(住化ライフテク)
・フロントライン(メリアルジャパン)
・サーチフェクト(メリアルジャパン)
       以上滴下タイプ(フロントラインはスプレータイプもあり)
・ボルホプラスカラー(バイエル)  首輪
・コンフォティス(イーライリリー)  内服薬