膀胱結石の手術後に尿漏れ?|犬によくある術後のトラブルと対応について
膀胱結石の手術後に尿漏れ?|犬によくある術後のトラブルと対応について
「膀胱結石の手術が無事に終わったのに、なぜかおしっこが漏れている」
「トイレまで我慢できずに垂れ流してしまうことがある」
「これって失敗?それとも一時的なもの?」
膀胱結石は犬にとってよくある泌尿器の病気であり、症状が重い場合は膀胱切開による結石の摘出手術が行われます。
術後はスムーズに回復することが多いものの、一部の犬で尿漏れ(尿失禁)といったトラブルが起こることがあります。
今回は、膀胱結石の手術後に尿漏れが見られる原因や、その対応について詳しく解説します。
犬の術後のケアに悩まれている飼い主様は、ぜひ参考になさってください。
犬の膀胱結石と手術について
犬の膀胱結石は、尿中のミネラルや老廃物が固まって石になり、膀胱内でトラブルを起こす病気です。
結石の種類によっては療法食で溶かせる場合もあります。
シュウ酸カルシウム結石など溶けないタイプの結石の場合は手術による摘出が必要です。
膀胱結石は治療せずに放置すると重症化する恐れがあるため、適切な治療が必要です。
膀胱結石を放置するリスクについてはこちらの記事もご覧ください。
犬の膀胱結石を放置するとどうなる?|治療しないリスクについて解説
膀胱結石の手術では多くの場合には、膀胱を切開して石を取り除きます。
その後の膀胱や尿道の状態により、さまざまな術後症状が現れることがあります。
術後に尿漏れが起こる理由とは?
膀胱結石の手術後に尿漏れが見られる場合、いくつかの原因が考えられます。
ほとんどの場合、症状は一時的なもので、術後数日から1~2週間ほどで自然と改善していきます。
原因について詳しくご紹介しましょう。
膀胱壁の炎症や刺激
手術では膀胱を触るため、一時的に炎症を起こすことがあります。
炎症が膀胱への刺激になり、尿漏れに繋がります。
手術時の神経への影響
まれではありますが、手術によって尿道周囲の神経に負担がかかることがあります。
神経に負担がかかると、排尿をコントロールする機能がうまく働かなくなることも。
縫合部のつっぱり
膀胱の縫合部分が引っ張られることも尿漏れの原因の一つです。
膀胱の収縮がうまくいかなくなるため、尿漏れを起こします。
一時的な麻酔や薬の影響
鎮痛剤や麻酔の影響で排尿感覚が鈍り、一時的に尿をコントロールしにくくなることで尿漏れが起こることもあります。
飼い主様にできるケアと注意点
犬に尿漏れが見られても、まずは焦らず冷静に対応することが大切です。
ご家庭でできることとしては以下のようなケアが効果的です。
- 排尿状況や漏れの頻度を記録しておく
- 床や寝具に防水シートやおむつを活用して衛生管理を行う
- 患部を清潔に保つ
- 膀胱炎の兆候(血尿・悪臭・頻尿など)に注意を向ける
膀胱結石の術後に尿漏れがあることは珍しくありませんが、一度動物病院へ相談しておきましょう。
尿漏れが長く続く時は?
膀胱結石の術後1〜2週間程度は尿漏れを起こすこともあります。
しかし、2週間以上長引く場合や、尿が完全に出ない、排尿に痛みがあるなどの異常が見られる場合は、すぐに動物病院での診察が必要です。
動物病院で超音波検査などを行い、原因を明確にしたうえで内科的または外科的な対応が必要になることもあります。
手術後のトラブルではなく、膀胱結石の再発で尿の異常が起こることもあるため、犬の様子を含めて注意深くみていきましょう。
まとめ
膀胱結石の手術後に見られる尿漏れは、多くの場合一時的なものであり、適切なケアを行えば自然に改善していきます。
ただし、長期間続く場合や、他の排尿異常を伴うときには、検査が必要となることもあります。
愛犬の術後の様子に不安を感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。
当院では泌尿器外科を含む専門的なフォロー体制で、術後の不安にも丁寧に対応いたします。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 膀胱結石の手術後の尿漏れはよくあることですか?
A. 一時的な炎症や神経の影響で、術後1〜2週間ほど尿漏れが見られることがあります。
多くの場合は自然に改善しますが、気になる場合はご相談ください。
Q2. 尿漏れ以外に注意すべき症状はありますか?
A. 血尿・おしっこがまったく出ない・排尿時の痛がりなどがある場合は、再発や他の異常の可能性があります。
早めの受診をおすすめします。
Q3. 自宅でできるケアには何がありますか?
A. 尿漏れの記録や衛生管理(防水シートの使用、患部の清潔保持)が大切です。
状態が長引くようであれば、検査が必要なこともあります。
熊本県玉名市六田
はやの動物病院


